スクールMARIKOスタッフ・ブログ

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  • スクールMARIKOの季節がやってきました。
    今年もたくさんの素敵な出逢いにわくわくしています。
    遠い東北、福島を身近に感じるようになるスクールMARIKO。ともに知り、学び、考える友達が今年も増えますように。。

    スクールMARIKO2017の第1回はおおたか静流×浜田真理子トーク&ライブです。

    NHK Eテレビ「にほんごであそぼ」にレギュラー出演中のおおたか静流さんは子どもから大人まで大人気のボイスアーティストです。
    その音楽活動は日本だけでなく海外までも幅広く、表現の自由を主軸に活躍されてます。

    声が楽器の静流さんのテクニックが本当に凄い!と絶賛するスクマリ日直のハマダ。その声はテクニックだけでなく、何かが宿っているような祈りの声で思わず涙が溢れたと共演後に話してくれました。

    静流さんと日直ハマダは今年の2月に東京、福島いわきで開催された「8月のフロッタージュ」の舞台で共演しました。それ以来お互いをリスペクトし合う仲です。

    スクマリのライブでは二人の共演をスクマリでしか味わえない内容でたっぷりお楽しみ頂く予定です‼︎

    静流さんからのメッセージ

    『”気のあう真理子さん”
    が呼んで下さいます!
    “気になる真理子さん”
    と並んで歌います!
    “気のいいわたし”
    は有頂天!

    水の都になだれ込みます・・・
    何が起きるでしょうか?
    約80%は謎です。

    磁場のある土地で
    磁場のある人を味わいます』

     

    トークでは、静流さんが福島で続けているアートキャラバン(でんでらキャラバン)や支援活動の様子を沢山の写真と共にお話し頂きます。しずりんとハマダのかけあいトークも聞き逃せませんよ!

    でんでらキャラバンhttp://www.denderacaravan.com/

     

    このトーク&ライブの舞台を草月流の吉岡けい子先生のご協力で素敵な装花が彩りを添えます。
    カフェコーナーは今年も楽しく美味しいタパタパさん。開演前、休憩時間におやつもお楽しみくださいませ。

    去年のカフェの様子↑

     

    スクールMARIKO2017は9月までの全3回。
    5年目を迎える今年はこの他にオプション企画として去年大好評だった芋煮会やスクールMARIKO東北分校@山形なども予定してます。

    どうぞ今年もスクールMARIKOをよろしくお願いします!

     

    p.s
    スクマリ2年目のゲストだった相馬のモリタミュージックの森田さんからの差し入れが届きました!福島の美味しい地酒!わぁーい!

    スタッフ竹内

  • いよいよスクールマリコ2017、始動です!

    年末にお疲れさま忘年会 in 三朝温泉をやったと思ったら、もう新年度のミーティングです。

    昨年はいろいろと大変なこともあってちょっと弱音も漏れたけど、年が明ければケロリと忘れ「あれもやろう、これもやろう」とみんなでアイデアを出し合ってます。

    みんなこうやって案を練っている時が一番楽しいのかも。

    テーマが真面目な分、楽しんでやらなきゃというのが、私たちの共通認識。

    スクールをやっていくなかで、私たちの楽しさがみなさんにも伝わるといいなと考えています。

    日直ハマダもますますパワーアップしているようで、頼もしいやら恐ろしいやら。

    では、今年もよろしくお願いします。

    また詳細が決まりましたら、ブログ、Facebook等でお知らせしますね。

    (みんなの舎弟:ふくい)

  •  

    出会う人出会う人から2016年は激動の年だったと聞きますが、あなたにとって2016年はどんな年でしたか。スクールMARIKO日直のハマダにとっても今年はいろんなことが次から次へと起きてアップダウンの激しい年でした。新しいアルバムのレコーディングもできましたし、いろんな場所、初めての場所へ出かけてたくさんの方々にお会いすることもできました。そんなよいこともあるかたわら、病気をしたりもしました。秋の一番忙しい時期にわかったものですから、仕事をどうすればいいのかとあたふたしてしまいました。結局11月の初めに10日ばかり入院して久しぶりに休んで(入院しないと休めない、休まないなんてだめですよね(笑))ハマダ、調子に乗って飛ばすなよ、ゆっくりペースで行きなさいという天からのメッセージかもなあと、いろいろ考えさせられました。病気の治療も1月下旬には終了です。来年はペース配分をしながら仕事に遊びに(笑)スクールに励もうと思います。

     

    さて、4年目のスクールMARIKOも無事終了しました。今年は5回の開催をし、いろんな分野から講師をお招きしました。第一回の寺尾紗穂さん、南相馬のひばりFMからは今野聡さん、会津電力の山田純さん、それからタイと日本を往復する吉井千周さん、そして最終回は相馬・仙台から堀下さゆりさん、どの方も興味深いお話をしてくださいました。また、オプション企画の芋煮会には昨年講師でお出かけいただいた山形の内藤真紀さんがご指導に来てくださいました。芋煮おいしかったです。オプション企画といえば、鳥取中部地震の風評被害でお困りとのニュースを見て、スクールMARIKOの忘年会を三朝温泉で行いました。

    三朝温泉へ行きました。いい湯だったなあ。

    集客や運営についていろいろ苦労もありますが、スクールMARIKOは来年も続けて開催します。震災後5年経ちましたが、5年目には5年目の、6年目には6年目のお話を聞く意味があるように思います。少しスタイルが変わるかもしれません。身の丈でやろうねと始めた活動です。来年もスタッフメンバーと相談しながら、楽しく、真面目に考えていこうと思っています。ご参加いただいたみなさま、ご寄附や、応援いただきました方々にはこの場を借りてお礼を申し上げます。そして、最後になりましたが、いたらぬ日直のハマダを盛り上げてくれたスクールMARIKO精鋭スタッフのみんなに感謝の気持ちを込めてペンを置きます(キーボードだけど)。ありがとう。そして来年もよろしく!        

                                          日直 浜田真理子

  • スクールMARIKOでは、平成28年4月に発生した熊本地震によって多大な被害を被られた熊本県の方々の力になりたいとの願いから、今年度、スクールMARIKO会場および浜田真理子コンサート会場において、募金箱を設置しました。

    9月末までで合計47,869円もの募金が集まりました。みなさまの温かいお心に感謝いたします。それに2,131円をスクールMARIKO運営費から足して、合計50,000円を10月6日に熊本県の義援金受付口座へ寄付しました。このお金は被災された方の元へ届けられます。ここにご報告いたします。

    阿蘇山の噴火もあり今後の災害も心配ですが、もうこれ以上、大きな被害が出ないようにと、ただただ願っています。

    スタッフ山崎

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  • img_5054実りの秋になりました。

    9月24日をもって、今年度のスクールMARIKOが終わりました。

    ご参加いただいたみなさま、応援してくださったみなさま、お手伝いしてくださったみなさま、本当にありがとうございました。

     

    終わったといっても、半年間の準備期間に入っただけです。

    春になったらまたスタートします。

    でも、この準備期間は、ワクワクがいっぱいの期間なんです。来年はどんなことをしようかな、どんな方と出会えるのかな、またたくさんの笑いがあるのかな。そんなことを考えているうちに、あっという間に時は過ぎます。

    冬が来て、雪が溶けたらまた始めます。

    みなさま来年もどうぞご期待くださいね。

     

    さて、最終回は仙台からシンガーソングライターの堀下さゆりさんをお迎えしました。第一部では、日直浜田との対談で、震災当時のこと、ご自身の音楽活動のこと、福島の子供達と一緒に作られたチャリティーアルバムのこと、お母さんになって感じられたことなどを伺いました。出雲弁VS相馬弁のトークに、終始、会場では笑いが沸き起こっていました。そして、第二部ではミニコンサートを行いました。堀下さんの可愛らしい歌声に、みんなで優しい気持ちになれました。

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    「島根はいいとこですね、ほっとしますね。知らず知らずのうちに、向こうでは肩に力を入れて生活をしていたんだと、ここに来て初めて気付きました。」

    堀下さんの印象的な言葉です。

    今回、松江には、ご主人と2歳になられる娘さんと一緒にいらっしゃいました。

    仙台では、娘さんに水道水を飲ませないようにしたり、外に落ちている松ぼっくりを拾わせないようにしたり、雨に濡れないように気を配ったり、放射線の影響を心配して生活を送っておられたそうです。

     

    私も同じ母として、いろいろ想像して胸が苦しくなりました。

    松江での、あたりまえの生活が送れるこの幸せを大事にしたいと思いました。

    外で遊んで、泥んこで帰ってきた息子も怒らないようにしたいと思いました。

    地元で採れた野菜を家族でいただける幸せに、感謝したいと思いました。

     

    その晩の、打ち上げの芋煮会も盛り上がったこと!

    「こんなおいしいお芋はじめてー」「久しぶりの東北の味でした!」など、みなさんが笑顔で感想を言ってくださいました。山形から芋煮を作るために来てくださった内藤真紀さん(スクールMARIKO2015ゲスト)のおかげです。ほんとう、目が飛び出るほど美味しかったです。内藤さん、ありがとうございました。

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    堀下さんから、「スクまりはお互いがお互いの考えを受け入れ共有する取り組みですね。続けることは本当に大変なことだけれど、がんばってくださいね」と応援メッセージをいただきました。

    日直浜田と一緒に、これからも楽しみながら続けていきたいと思います。運営の面など改善することもたくさんあります。もっともっと、という気持ちを忘れずに、いい事業にしていきたいなあと思います。

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    スタッフ山崎美沙

     

     

  • こんにちは。
    スクールMARIKO2016 第四回「廃炉から考える未来」ゲスト:吉井千周(都城工業高等専門学校准教授)の様子をお知らせします。

    トップ

    吉井先生はスクール始まって以来、初のことでしたが、マイクを使わず、生声で力強くお話ししてくださいました。

    資料も、パワーポイントを手元のリモコンで操作しながらですので、パソコンに向き合いながらではなく、立ち上がり、こちらに向かい身振り手振りしながらの熱を帯びた説明でした。

    「こちらの会場は銀行の金庫室を再利用して勉強会などのイベントに使われていますが、“原発は再利用できない”のです」と、話の導入は、スクールMARIKOの会場である“カラコロ金庫室”のことを引き合いに出しながら始まりました。

     

    今回の講義のテーマはある一つの職業についてです。

    飲食、車、道路、スマホ、学校、福祉、法律、娯楽、ゴミ処理など、僕らの生活は多種多様な職業の人の手によって作られたモノやサービスなどに囲まれています。数えきれない、中には想像したこともない職業もあると思います。

    「廃炉」というのも、そのうちの一つで、僕はそれに関連する仕事に携わっている方にお会いしたことはありませんが、たくさんの職業の方が従事されておられます。

    廃炉作業の現状ですが、デブリ(融け落ちた核燃料など)の回収に苦戦しているみたいです。ロボットを使った回収を模索・実験しているようですが、なかなか目途は立っていないというのがほんとのところのようです。今回のような事故はやはり想定していなかったのですね。汚染水の遮断も当初の計画が破たんしているようですし、最終処分場の問題もあります。何かを作ることと後処理は切っても切り離せないものですが、後者の技術がとても遅れていることが目立ちます。廃炉に係る人材育成も同じです。廃炉は何十年とかかります。現在従事している人たちは、年齢などの理由でいつかその職務を離れることになります。人材確保・育成は避けて通れない問題です。

    デブリ

    原子力工学など、大学の学科で専門的に学ばれているそうですが、原子力を学ぶ学生は最盛期の1/8の数になっているようです。

    今は、このような原発状況・社会状況ですので「未来へ向けた廃炉事業」というような形で廃炉を前向きな意味合いにし、国が育成プログラムをつくるなど対策をとったり、著名人が廃炉を推進するような発言も出てきています。

    福島工業高等学校のホームページの専攻科紹介の一文です。
    「このコースの教育研究は、復興人材育成特別プログラムの減災工学分野に関係しており、まちを災害から守る技術分野や災害復興に取り組む分野で活躍することのできる人材の育成を行う。」

    この動きをうけて研究者や科学者が育ち、廃炉や災害対策への技術革新が進むことを期待します。

     

    しかし、福島原発の廃炉人材育成事業に携わっている吉井先生は「まずい状況」と言われます。

    今の育成事業は作業する人をターゲットにしていない。作業は技術的にとてもむずかしいものですし、社会的なプレッシャーも高い仕事です。危険も伴います。そしてどのような人材を育成するか議論もされていないとのことです。

    そしてこれらのプログラムやその前提に「原発をつくることそのものへの問いかけがない」と言われます。

    科学を人間に

    ここ何年かミュージシャンらの活動で学ぶこと、考えるきっかけをもらうこと、新たな視点に気づかされることがたくさんあります。大友良英さんのプロジェクトFUKUSHIMA!、寺尾紗穂さんの「南洋と私」「原発労働者」、七尾旅人さんの沖縄基地問題、マームとジプシーのcocoon。そしてもちろんこのスクールMARIKOの活動も。

    吉井先生のタイの少数民族、島大の福井先生のヴァヌアツ研究のお話を聞かせてもらうことも自分たちの生活や歴史を見つめ直すことにつながっていると思います。

    タイ

    スクまりの日直の浜田真理子さんがこう言われました。

    「スクまりをずっとやって、たくさんの人たちの話を聞く中で、どこまで立ち返って考え直さないといけないかと思った時、やっぱ哲学なんですよね。」

    浜田さん

    たくさんの問題があり、それに対応するために是非、白黒、右左、様々な論争がありますが、これを本当に解決し未来へ進むためには、最初のところに戻って根本の問いを投げかけてみる。これが遠いようで一番の近道かもしれません。

    盛りだくさんの講義内容でしたが、未来へ向けてスタート地点が見えた今回のスクールでした。

    おまけ 最後は恒例になった音楽の時間。
    吉井先生はトロンボーンを演奏されるそうですが、今日はユーフォニウムを演奏されました。

    演奏2人

    最後に浜田さんが唄われたのは「浜辺の歌」でした。

    浜辺の歌

    長くなりましたが、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
    ブログを見ていただいた方もありがとうございました。

    全員

    スクールMARIKOスタッフ岡田

     

  • スクールMARIKOで会津の方をお迎えしたときなど、「会津と松江にはちょっとしたご縁があって...」とお話ししたいと思うのですが、そんな時には大概ど忘れして話が進まず、もどかしい思いをしています。

    というわけで会津と松江のご縁話、備忘録としてこちらに書いておこうと思います。

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    それは2015年秋のイベント「松江ルネッサンス」でのこと。

    この日の演目は我が日直・浜田真理子さんのミニコンサート、国宝松江城をつくった堀尾吉晴について作家・中村彰彦さんのお話し会、そして歌声喫茶(!)という盛沢山な内容でした。

    真理子さんのライブのあと中村彰彦さんのご登壇。

    堀尾氏のことに触れる前に、中村さんはこんな話をしてくださいました。 

     

    「実は会津と松江は江戸時代に交流がありました。」

    「1800年頃の話ですが、会津の藩政改革をおこなっていた家老・田中三郎兵衛・玄宰(はるなか)の命により会津の使者が朝鮮人参の種を求めに松江に来ています。その購入資金は200両(!)。これを全部種を買うお金に充てよと。」

     

    200両は現在の価値としては1200万~2000万円相当でしょうか。ともかく大金です。

     

    「会津のどの土地に種がつくかわからない。少しだけ求めて全部枯れてしまったら無益なので、買えるだけ買ってきなさい。その種を会津五郡に播き、結果を見ましょうと。」

     

    「その後栽培に成功し、藩の財政立て直しに貢献、また朝鮮人参の飴や天ぷらは名産品となりました。」

     

    1800年頃と言えば、松平不昧公も藩政の立て直しに成功、それには朝鮮人参の存在が大きかったと言われています。

    当時の朝鮮人参の価格は1斤(600グラム)で3両3分。現在なら20~30数万円と高額です。

    田中玄宰はこの換金性の高さに目をつけた、ということです。また松江の人参方のような専売所モデルを見習い、会津でも藩の専売とし収入を確かなものとしました。

     

    田中氏は会津ではとても有名な方のようで、(「玄宰」で検索すると会津の吟醸酒がヒットします。あやかって命名されたんですね。)司法改革や、清酒、織物、漆、漆器そして今回の朝鮮人参など地場産業を育て57万両にも及ぶ藩の借金を完済したとか。

     

    今回こちらを書くにあたり田中玄宰氏のことをWebや書籍を探してみましたが地域の観光関係が多く、あとは中村さんの小説があるという感じでした。ビジネス書の主人公にもなりそうな方だけど意外と無いものだなあと思っていたところ当の中村さん、今月新しく書籍を出されました。しかもビジネス書。

     

    『なぜ会津は希代の雄藩になったか 名家老・田中玄宰の挑戦』

    帯のコピーは「藩窮乏の危機から一大飛躍!/上杉鷹山を凌駕する改革者がいた」

     

    上杉鷹山の名前を聞くと反応される方も多いのではないでしょうか。その鷹山を凌駕するって!

    気になる方は地元の本屋さんやWebショップでチェックしてみてください。

    ビジネス書として、または小説の副読本として読んでみられるのも良いかと思います。

    (小説の取材ノートを公開、という見方もあるかもです)

    これを機に田中玄宰さんがもっと知られるようになるといいですね。

     

    『なぜ会津は希代の雄藩になったか 名家老・田中玄宰の挑戦』(PHP新書)

    http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-82679-0

     

    小説はこちら

    『花ならば花さかん』(PHP文芸文庫)

    http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76097-1

     

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    さて、いよいよ明日20日(土)はスクールMARIKO第4回「廃炉から考える未来」です。

    タイから戻られたばかりの、都城工業高等専門学校の吉井千周先生をお迎えして廃炉カリキュラムその他の話をうかがいます。

    週末の予定がまだ決まっていない方、カラコロ工房地下大金庫室へ、ぜひ!

    皆様のお越しをスタッフ一同お待ちしています。

     

    スタッフわかつき

  • 「わからないということがわかった。だから、やってみようと思ったんです。」
    会場はなごやかな笑みに包まれました。

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    スクールMARIKO第3回のゲストは、小規模発電所を地域ごとに置き、電力の地産地消を進める会津電力の副社長、山田純さんをお迎えしました。

    山田さんは今まで通信/半導体の世界を歩いてこられ、前職では同分野をリードする企業の日本法人の社長を務められた方です。世界を相手に戦ってきたビジネスマンの話がうかがえる機会!ということで、個人的にもとても興味のある方の登壇となりました。
    そんな企業マンをイメージしていたのですが、目の前に現れた山田さんはまなざしは優しく、物腰の柔らかい、とても人当たりの良さそうな方でした。

    山田さんたちは東京電力福島第一原発の事故のあと、大きな発電所で遠くの消費地に電気を流す今の仕組みに疑問を抱き、もし小さな発電所が作った電気を近くの利用者に届けたならどうなるだろうと考えはじめたそうです。
    コスト面や安全性などどちらが良いか。得か損か。人に尋ねてもわからない。事例を求めようにもだれもやっていない。わからない。
    そして文頭の言葉に続きます。
    「わからないということがわかった。だから、やってみようと思ったんです。」

    向こう見ずというのは会津人の伝統にあるのでしょうか。
    人のやってないことにチャレンジする姿は、様々な場面で見知ってきた偉人達とも重なります。

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    さらに山田さんたちは考えます。作り出した電気を使って地域の産業を興せないか、ワイナリーを造るのはどうだろう。
    「人がいて土地があってエネルギーがある。なんとかなるだろう、やってみよう」(!)
    ぶどうを育てることから始めて、収穫、醸造、出荷と顧客を巻き込んでの参加型のビジネスを企画します。

    震災を目の当たりにした時、「何かをしたいという気持ちがあって、そちらに進むことの方が意義があり、また楽しそうだったから。」
    山田さんはやさしい笑顔で語ってくださいました。

    質問コーナーではいつもより多くの質問が。これも山田さんの人柄でしょうか。
    会津電力の事業、売電、融資、収支、雇用のこと。バイオマスのことなども。もっと聞きたい、うかがってみたいという皆さんの気持ちがとても伝わってきました。

    「...な電気を販売したら買ってくださいますか?」「買います、ぜひ」
    スクまりのエンディングはいつも和やかな雰囲気なのですが、今回は一層和やかなエンディングとなりました。

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    およそマーケティング的な裏付けや確信の無いまま、逆に自分たちの好きなように楽しみながら起業されている姿に圧倒されるとともに羨ましく思いました。
    その姿から、どんな時も前をむいて歩いていく、そんな力をもらったような気がします。
    会津電力の興した地産地消のビジネスがたくさんの実をつけますことを期待とともに願っています。

    スタッフわかつき

  • スクールMARIKO2016第二回は6月18日、福島県から南相馬ひばりFMチーフディレクターの今野聡さんをお迎えし「南相馬災害FMから島根に伝えたいこと」と題して開催しました。場所はいつものカラコロ工房地下大金庫室。会場設営など慣れた場所ですが、昨年9月以来今年度は初めてとあって、何だか新鮮な心持ちで準備に取り掛かりました。いつもよりちょっと丁寧にステージと客席をレイアウトして、いつもよりちょっと入念に打ち合わせを終えた会場には、毎回お見掛けする顔に混じって今回初めてご来場くださったお客様の顔もあり、たくさんの皆さまにお出掛けいただきました。ありがとうございました。

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    東日本大震災直後の2011年4月に臨時災害放送局として開局された南相馬ひばりFMで、今野さんが同年7月からスタッフとして地元に向けて情報を発信し続けてきた経験や、原発事故直後に避難をした時の心境と5年を経過した現在に至るまでの心境の変化。避難指示解除を7月に控えた南相馬市小高区と、帰還を目前にした住民の方々や市内の様子。東電、東電社員、原発に対する意識の移り変わりや、原発敷地内では除染やフェイシングにより放射線量が低下し作業環境が改善されている現実もあることなどをお話しいただきました。FB_IMG_1466730219867

    今野さんは、今回スクールMARIKOで話しをするための取材をされたそうです。お聞きした内容や写真の多くは、そうやって自分の目と耳と足で集められた最新の情報でした。前を向いて進もうとしている、取材された方々の姿勢も感じられました。開場直前まで用意した原稿に目を通したり、プロジェクターで映す画像のチェックをしたり、入念な準備を重ねていた姿と冷静で落ち着いた態度が印象的でした。FB_IMG_1466729926013

     

    今年のスクールMARIKOが始まる少し前、以前にゲストでお招きした社会学者の開沼博さんが『風化を防ぐための情報発信が風評になってしまってはいけない』とラジオで話しているのを聞きました。

    地震直後に報じられた、大きな揺れと津波による被害や原発事故の映像が、ごちゃ混ぜになって残像みたいに脳裏に焼き付いていたり、「復旧復興は遅々として進んでいない」、「被災者は皆、東電や原発に憤りを感じ、放射能に怯えながら、不自由な生活を続けている」みたいなイメージは誰にも少なからずあるのではないでしょうか。新しい情報から遠ざかるとそのイメージが固定されてしまいます。しかし、実際には少しずつかもしれないけれど前進もしています。また新たな問題が表面化してくる事があるかもしれません。

    震災直後に比べ情報が減って風化が懸念される中、また根本的な問題が解決していない中で、忘れないことはとても大切ですが、状況は良くも悪くも常に変化していくことを意識し、新しい正確な情報をもとにして、これから先のことを考えなければならない、ということなのだと思いました。遠い場所から被災地の事を思う時、今後考慮しなければならない事です。FB_IMG_1466729936416

     

    今野さんが話してくれた最新の情報は、ラジオで聞いた開沼さんの言葉ともリンクして、固定されかけたイメージに支配されそうな頭の中の情報を書き換えてくれた気がします。「南相馬災害FMから島根に伝えたいこと」の最後に、遠慮がちに今野さんが伝えたことは、「観光でいいから来てみて下さい」。昨年の秋に仙台から南下して相馬市までは行きました。それから半年以上が経って変わったこともあるかもしれない。南相馬市へもいつか行けたらと思います。FB_IMG_1466729759840

    忘れないこととは、ずっと覚えていることだけではなく、「ずっと知り続けること」でもあると思います。この目でみた福島の景色や出会った人達の表情がどう変わっていくのか、これからもスクールMARIKOに関わり続け、ずっと知り続けようと思います。FB_IMG_1466730191213

     

    スタッフ森田

  • 2016年度のスクールマリコがはじまりました!

    第一回目のゲストは、ミュージシャンでエッセイストの寺尾紗穂さん。

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    寺尾さんは昨年『原発労働者』(講談社新書)を上梓されました。

    そこでは、3.11のときだけでなく、平時の彼らがどのような仕事に従事し、どのような労働環境に置かれてきたのかという問題が、詳細なインタビューとともに述べられています。

    第一部でのトークでもそのあたりのことに触れ、また本には記されなかった後日談なども伺うことができました。

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    第二部は、お楽しみのライブです。

    日直ハマダも寺尾さんも、ピアノの弾き語り。

    5月のからりと晴れわたった空にふさわしい、ステキなライブでした。

    あとで聞いた話ですが、アンコールでふたりで歌った『恋ごころ』に涙した人も少なくなかったとか。

    日直ハマダの澄んだメロディと、寺尾さんのちょっと掠れたハーモニーが、すごく心地よくって、今でも耳の奥に残っています。

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    最近は全国の「わらべ歌」に積極的に取り組んでいらしている寺尾さん。

    その魅力を解説したエッセイは、寺尾さんの歌声とともに『Web本の雑誌』でご覧になれますよ。

    この日のライブでも、隠岐の島のわらべ歌を披露していただきました。

     

    昨年とても好評だったので、今年も会場にはお料理ユニット・タパタパさんとGreen’s Babyさんにも来ていただき、おいしいお菓子とお料理を提供していただきました。

    ありがとうございました。 13246150_840805602686945_2859416797689022963_o

    プラバでの開催ははじめてだったし、日曜日の夜だったし、なにより「一回目」だったし、実は不安なことだらけだったんです。

    終了後に「よかったよ~」という声をたくさんいただきましたが、元気をいただいたのはこちらの方です。

    ご来場いただいたたくさんの方々に、改めてお礼を申し上げます。

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    来月からのスクマリも全力でがんばりますので、ぜひぜひ足を運んでみてくださいね。

    今年度も、楽しみながら学んでいけたらと思います。13217137_840805599353612_509699628644848665_o

    スタッフ・福井