スクールMARIKO2017がいよいよ始まりました!第一回はGWの最終日にもかかわらず、大勢お出掛け頂きありがとうございました。
会場の松江市民活動センター5階交流ホールには、スクールMARIKOオリジナルグッズや南相馬ファクトリーさんのグッズを取り扱う物販ブース、浜田真理子さんとおおたか静流さんのCD、関連書籍の販売コーナーに加え、お馴染みになったタパタパさんのカフェでは色とりどりのスイーツ&ドリンク、そして三重県から来て下さったシンガーソングライター胡池マキコさんの雑貨「月とワルツ」の可愛らしい小さな鈴がたくさん付いた指輪「月のしずくリング」や革製のブローチなど素敵なアクセサリーが並んだおかげで、開演前のロビーもとても華やかで大勢のお客さまで賑わいました。
シンガー、ボイスアーティストのおおたか静流さんをお迎えした2部構成の前半では、福島で続けてこられた支援活動「でんでらキャラバン」のこと、南相馬の日鷲神社でのお祭りや、避難を余儀なくされた被災地から住民が少なくなってしまった結果、継承が心配される地域の伝統芸能を守るイベント「ふくのさと祭」などへ参加された様子が、真理子さんとのトークと画像を交えながら紹介されました。
後半はライブ。ほぼ全編にわたり真理子さんとおおたかさんの共演でした。舞台装飾の草月流で生けていただいたグロリオサの妖艶な花の形や色のイメージがおおたか静流さんにぴったりでした。
開演前の真理子さんの言葉を借りれば、「まるで天から降ってくるような美しさと気高さ、降り注ぐおおたか静流さんの歌声」と、「そこへ向かって地面からにょきにょき生えて上ってゆく」真理子さんの歌。「そして地上のどこか例えばあなたの胸で出会うことができたら幸いです」と真理子さんが願ったその通りでした。参加されたみなさんそれぞれの胸で素敵な出会いがあったのだと思います。涙された方々も多くいらしたようでした。おおたかさんの声と楽器、真理子さんの歌とピアノとが重なり合い、水のように流れていくようでもあり、炎となって燃えあがるようでもあり、更には大きな波となって揺れ、眩しい光となって輝いているような、神秘的で素敵なステージでした。
後半のライブの初めに真理子さんが紹介された、スクールMARIKOに寄せられたメッセージもお伝えしておきます。
【2月いわきでの、静流さんとのコンサートで、真の平和とはなにか考えさせられました。地元でも原発についての催しはほぼない状況で、何よりも「スクールMARIKO」を継続して活動していただいていることに、感謝、感動です。5月8日より廃炉作業が始まり、今回の催しには、何のお手伝いもできませんが、次回以降は何をできるか考えます。廃炉作業員 いわきの〇〇です。】
感謝しなければならないのは僕の方で、何がお手伝い出来るのか考えなければならないのも僕の方です。でも多分、僕がいわきの〇〇さんのためにできることなんて、いくら考えてもたかが知れています。それぞれが自分にとっての原発だったり防災だったり、日々の生活や平和について、知り学び考えなければいけないのだと思います。遠く離れた福島のことを知り学び考えることは、僕の目の前にあることを知り学び考えることと同じです。答えは見つからないかも知れないけれど、そもそも答えなんてないのかも知れないけれど、立ち止まらず続けて行く。それが僕にとってのスクールMARIKOです。
5年目を迎えたスクールMARIKOの第一回に参加して下さった皆さんの一人でも多くの方が、それぞれの立場で誰かのために自分のために、参加し続けて良かったと思って頂けるように、そして僕自身も僕のために、今年も運営のお手伝いをさせていただきます。そして続けて行くためには楽しみも必要だと思うのです。打ち上げの席で僭越ながら乾杯の音頭の指名を受けた際には「今年も頑張ったり、楽しんだりします!」と改めて決意表明したのでした。今年のあと2回もどうぞよろしくお願いします。
スタッフ森田