いよいよ今年もはじまりますよ!
「スクールMARIKO 2016 スクまりはじまり トーク&ライブ」
第1回目(5月15日)のゲストは寺尾紗穂さんです。
寺尾さんはミュージシャンとしてだけでなく、エッセイストとしてもご活躍されています。
昨年には『原発労働者』(講談社学術新書)を刊行されました。
原発は一度作ったら「終わり」ではなく、そこでは大勢の人が働いています。
動かし続けるのにも、止めるのにも、彼らの働きが必要になります。
…ということは、なんとなく知っているんだけど、じゃあ「彼ら」っていったい誰なんでしょう?
この、なんとなく知っているようで全然知らなかった「原発労働者」の実態を、寺尾さんのエッセイはみごとに描き出しています。
寺尾さんは「彼ら」に寄り添い、その語りにしっかりと耳を傾けます。
当然、そこにはひとりひとり違う境遇があり、人生があります。
福島の事故後の考え方も全然違います。
そういったなかで「それでも考え続けよう」という寺尾さんの姿勢は、この「スクールマリコ」のスタンスととても似通っているのかもしれません。
福島の原発事故から5年たったからといって、「もう、なかったこと」「終わったこと」するのではなく、5年たったからこそ、ちょっと腰を据えて考えてみてもいいのではないでしょうか。
今年もスクールマリコは、ワクワクのイベントを次々と企画しています。
1年間、みなさんで楽しみながら考えていきましょう!
スタッフ・福井