スクールMARIKO3年目 最終回
みなさまご来場ありがとうございました。
お陰さまでスクール3年目最終回を無事に終えることができました。
最終回のゲストは福島在住、詩人の和合亮一さん。初年度もご参加いただき今回で2度目のゲスト出演になります。
2年ぶりということでお出迎えするときに少し緊張したんですが、和合さんは変わらぬ笑顔と柔らかな物腰で、すぐに緊張を解いてくださいました。
スクール本編でも笑いを交え話される和合さんですが、やはり空気は一変します。
「そこに川があって、対岸では変わらぬ現実がある。」
詩人の和合さん。たくさんの言葉に耳を傾けます。
亡くなった方、インタビューしたおじいさん・おばあさん、子供たち。
福島の子供たちから生まれた言葉。
「まほうのつなみ」「たびしいお花見」
”津波”や”海”という言葉を言うことも聞くこともできない状況。
そんななか、ある子供が言った言葉。
「いつか”まほうのつなみ”がきてみんな元に戻してくれるよ」
家族が離ればなれになる。
そんな状況の中の花見で子供が発した言葉。
「たびしい」
楽しいけれど寂しい花見。
和合さんは言います。「言葉を置き石として並べていく。そうやってその間にある言葉にならないことを表現する。」
ひとつひとつ言葉にしていくしかない。しかし言葉を発することはとても勇気がいることだと思います。
僕たちはその言葉をどう受け止め、また自分たちもどんな言葉を発していくのか。とても考えさせられました。
また和合さんが現在取り組まれているプロジェクト
「未来の祀りふくしま」
鎮魂と再生の新しい文化としてオリジナルの創作神楽をつくられ、今後も挑まれていかれるそうです。
先日その模様がNHKでも放映されていました。
今後も注目していきたいです。
スクールMARIKO 岡田真司